Daily Archives

2 Articles

ブックガイド

by BIJ

大人のための社会科見学、工場見学がひそかなブームを呼んでいる。
企業にとっては新たな顧客を獲得し、イメージ向上を図るチャンスであり、参加者にとっては新たな発見と出会えるチャンスである。
今回は、工場見学ファン必見の新旧2冊の写真集を紹介する。

『Volkswagen: A Week at the Factory』
カブトムシのような形から英語圏では「ビートル(Beetle)」や「バグ(Bug)」と呼ばれたフォルクスワーゲン・タイプ1の生産工程のモノクロ写真集。
プレスされ、きれいに積み重ねられたボディーの一部、ずらりと並んだパーツ類や完成車両が作り出す同一形状の繰り返しパターンは、グラフィックデザインのように美しい。

Peter Keetman(著,写真)
ペーパーバック:96ページ
出版社:Chronicle Books(1993/1/1)
言語:英語
ISBN-10:081180268X
ISBN-13:978-0811802680
発売日:1993/1/1

『Build the Future』
まるでSFの世界である。研究目的を達成するために設計・製造された大型装置群は、図らずもその造形美を湛えながら日本の先端技術を支えている。本書は、一般市民がふだん目にすることのできない、これらの装置群を魅力的に切り取って提示する。収録されている施設は次のとおり:核融合科学研究所、筑波大学プラズマ研究センター、大阪大学レーザーエネルギー学研究センター、那珂核融合研究所、理化学研究所・仁科加速器研究センター、大強度陽子加速器施設(J-PARC)、首都圏外郭放水路。

西澤 丞(著)
大型本:108ページ
出版社:太田出版(2010/4/22)
言語:日本語
ISBN-10:4778312120
ISBN-13:978-4778312121
発売日:2010/4/22

God Save The Queen – 3

by BIJ

「なでしこJAPAN」の優勝で女子サッカーは賑やかになった。
一方で、「早過ぎるDF松田の旅立ち」に悲しみと新たな誓いが生まれた。
日本のサッカー界は英国に比べれば、まだまだ新参者である。
英国では、Soccer(サッカー)ではなく、Football(フットボール)と呼ぶ。これが案外日本人にはピンとこない。おそらく我々にはAmerican Football(アメリカンフットボール)が身近にあるためだろう。
英国には、非常に熱心なフットボールファンがいて、彼らは時折暴徒と化す。Hooligan(フーリガン)である。

最近では、サッカーは完全にビジネス化している。巨額な資金が選手やスポンサーとともにあちこちのチームを行き来する。その結果「昨日は天下、今日は物乞い」状態にいとも簡単に陥ってしまう。
その昔ロンドンを拠点とする某チームが地方に遠征するときは大変だった。午後は学校が休校になり、サッカースタジアム周辺の商店が早々とシャッターを下ろしてしまうほどであった。もちろん、応援に駆け付けるごく一部のフーリガン対策である。
このチームは、非常に攻撃的なサッカーを得意とし、ファンを興奮させると同時に「過激」なイメージを持っていた。ところが、今では莫大な資金によって海外から有名なトップクラスの選手をどんどん引き抜くようになった結果、昔のイメージはもはやない。フーリガンは歓迎しないが、ビジネス化されたサッカーもどうかと思う。

ニュースでは、英国で暴動が起きているという。
ロンドンオリンピック開催を来年に控えているが、異常な物価高と若者たちの就職状況などはどんどん悪化しているようだ。
サッカーはプレーヤーもサポーターも楽しめるものであってほしい。そして、そんなサッカーが安全にできるように、この暴動も早く収束に向かってほしいものだ。

By G.B