自分では頑張って勉強をして、十分な準備をしての渡英だったつもりが、忘れもしない先生からの一言:「それは、一体何語なんだね?」
皮肉たっぷりに言われて、クラスの皆の微妙な失笑。

あれは、かつてシェークスピア作品を舞台で演じていたという、俳優上がりの厳格なWilliam先生の授業中のことだった。
先生は、”Mr. William?”と呼んでも、例えばそれが聞こえていても振り向いてはくれなかった。
しかしながら、”Dr. William?”と呼べば、どんな時でもニッコリと振り返ってくれた。そんな手ごわい先生だった。

「車は何で走るのでしょう?」
「ガソリン(gasoline)」
と答えた際に、こんな風に笑いをとるなどとは夢にも思っていなかった。
今年は、ロイヤルウェディングで賑わう英国の某語学学校での一幕。

そう、英国では、ペトロール(petrol)に決まっている。
gasとかgasolineなど、アメリカでしか通用しないんだぞ、と言わんばかりの先生の視線。
日本に居ると、英語と米語の違いをそれほど意識することはない。
ところが、英国に行って初めて目から鱗が落ちるような気持ちになり、そして落ち込んだ。
これが、英国ライフの第一ページだった。

By G.B